名古屋バンザイ!燃えよ結婚披露宴

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      ●名古屋で生まれた自分●


      生まれも育ちも、高校も大学も愛知県。まさに生粋(きっすい)の中京っ子の私。そんな私が夫に選んだ相手は、友人の紹介で知りあった三重県出身の彼でした。ときはまさに1999年。星野監督の指揮のもとで中日ドラゴンズがリーグ優勝した、あの年です。彼と友人と自分の3人で球場に足を運んだのが、私と夫のなれそめでした。

      ●本当の自分がウケた?●


      いまから思いだしてみると、あんなにムードのない男女の出会いは、そうそうなかったように思います。熱狂的な中日ファンの私。しかも、その日の試合の相手は、にっくき読売ジャイアンツ。はじめにあいさつをかわしたきり、私は彼や自分の友人の存在なんかすっかり忘れて、声をからして応援に熱中してしまったのでした。
      「へえ。そんなに中日が好きなのか。女の子なのに、めずらしいな。」
      普通の男の人になら、ドン引きされてしまいそうな私のふるまい。しかし、彼は違っていました。なぜならこの人も、私に輪をかけたようなドラゴンズファン。熱き中日ファンの同志だったのです。
      その日から、すっかり意気投合してしまった私たち。後にはじめてふたりで出かけたデートの場所も…、やっぱりナゴヤドームでした。



        ●披露宴まで中日ですか!?●


        その後。いろいろと紆余曲折はありましたが、ついにゴールインした私たち。結婚披露宴の当日、友人が中心になって企画してくれた余興は、会場の出席者全員をびっくりさせるようなものでした。その内容とは、中日ファンなら誰もが知っている応援歌「燃えよドラゴンズ」の合唱。しかも、伴奏のトランペットつきです。
        青いメガホンをもった友人たちが、応援歌を1番から歌いはじめます。気がつけば、タキシードとウエディングドレスの上に、おそろいの中日のハッピを着させられた私たち。盛り上がったところで、歌の2番は新郎新婦のふたりで歌わされてしまいました。もう、恥ずかしいっ!

        ●みんなで燃えました●


        ところが、この余興。私たち双方のお父さんたちをはじめ、参加したオジサン連中に大好評を博してしまいます。歌が終わったあとには、なんと会場のあちこちからわき起こったアンコールの声。披露宴の美酒に酔ったいきおいで、全員でドラゴンズ応援歌の大合唱となったのでした。中日バンザイ、新郎新婦バンバンザイ……!最後は、バンザイ三唱です。
        思いだすと顔から火が出そうですが、非常にインパクトの強かったあの余興。いまでも夫とナイターを見ていると、「燃えよドラゴンズ」が流れる度に、披露宴の席の出来事が頭に浮かんでしまいます。こんな余興が許されるのも、名古屋や福岡みたいに、地元に熱狂的な野球ファンがいる街の特権かもしれませんね。
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